5/4 思わぬ収穫 東郷池のシラウオ

東郷湖の横を通りかかったとき
タモ網を持った人が何人かウロウロしているのを見つけました
みんな釣竿は持っていません 網とバケツだけです
何がいるんですか?と訊いてみると

「シラウオですよ」
と見せてくれたバケツの中には透き通った細長い魚がジョボジョボ
シラウオ、聞いたことはありますが見たのは初めてです
この時期の岸に向かって風が吹いてくる時だけ、タモが届く距離まで来るそうです

通りかかったスーツ姿のおじさんが
「誰でも捕ってええけぇ、やってみなんせ」
と言うので、近くの釣具屋にタモとバケツを買いに走ります

水面近くを泳ぐ群れを狙ってタモを振り下ろすと
いやもう捕れること、捕れること
10分程度で二百匹は掬いましたね
親戚8人の口に入る十分な量はあるでしょう
すぐ持ち帰ります

急いで洗って
死ーん・・・ あーぁ


見た感じは何かの稚魚のようですが、これでも成魚
お腹を押すと透明な卵が出てきます


かろうじて心臓が動いているヤツもいますが、
口の中で大暴れ!という踊り食いを期待していたので残念です
酒と生姜と醤油の汁に浸し、とりあえず一匹を口の中へ放り込むと・・・
特に臭みもなく、これといって味もなく
頭の部分でしょうか?噛みしめるとわずかに苦味が出てきます

数匹だけ生で食べ、あとは祖母ちゃんに天ぷらにしてもらいました
クセのない味、柔らかい歯ざわり
"上品な味の高級食材"と紹介されていましたが、
まぁ確かに上品な味、なんでしょうね

春の味覚、というよりも
自分でとったものを食べる
この得も言われぬ充足感