6/18 引き続き、NEX-5の動画

何をそんなにムキになっているのか
不思議に思う人もいるかとは思いますが
ちょっと説明させてください

フルハイビジョンは横方向に1920ピクセル、縦方向に1080本のラインを並べた映像です

フルHDかどうかは単純にこの1920x1080という数字によって決まります

1920x1080 / 59.94i はフルHDの動画ですね

さて本題はここからです
1920x1080 / 59.94i の後ろ側、59.94iの部分についてです
数字はフレーム(もしくはフィールド)周波数、要するに1秒に何コマなのか、と
アルファベットは走査の方式を表しています

これが59.94p、つまり毎秒59.94コマのプログレッシブ(順次走査)だとします
上はセンサーに映った映像、下は記録した映像と考えてください
絵が気持ち悪いとかは放っておいて下さい

プログレッシブは単純に1コマ1コマを順番に表示します
当然、滑らかに見えます


これは、センサーから毎秒59.94回 取り出して
インターレース(飛び越し走査)にした、59.94i
インターレースではちょっと複雑で
1コマで奇数ラインだけを、次のコマでは偶数のラインだけを表示していきます
映像の情報は半分になりますが、滑らかに動いて見えます
その分、一時停止すると汚く見えたりしますが

テレビ(特に液晶とかプラズマ)では受信後に
内部処理によって59.94pに補完されたりしているので
見た目はもっと59.94pに近くなります


これは、センサーから29.97コマで取り出して擬似的に59.94コマで記録した、29.97PsF
そう、29.97PsF(プログレッシブ セグメント フレーム)
正式にはインターレースとはちょっと違うんです
fps(フレーム毎秒)のことではありません PsFです


1コマを奇数ラインと偶数ラインに分割し、2コマに分けて表示します
NEX-5の1080/59.94i AVC/HD動画は大体この感じになります
何らかの補完をしているとは思いますが

特別な処理をするというわけでもなければ
同じコマを2つに増やしたとしても、残念ながら滑らかには見えません

ココです、ココ
問題なのは


ちなみに、単純な29.97pはこうなります
映像の情報量は半分、一時停止しても綺麗ですが、カクカクします


まぁ、確かにNEX-5で撮影した動画は
中身はどうあれ、1080/59.94iという形式で出力されてくるので
センサーが何枚の画を吐き出そうが
59.94iは59.94iなのかもしれません

しかし、動画のスペックとして
重要な要素(少なくとも一部の人間には)であるにも関わらず
その点に関する表記が全く無かったという事、
意図的に隠してあったのであれば、もちろん悪質だし
もし単なる表記抜けであったとしても、それはそれで
しかるべき措置、対策を取るべきじゃないか思います

パナソニックのGH1は
センサー出力24コマの表記があったため購入を見送っていた
ということもあり、かなりガッカリしています

1080/59.94iのカメラが欲しかったんです
そうだと思って買ったら、実はちょっと違ったんです

あぁ、なんでこんな日記を